人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Anton日々精進それから

antonmino2.exblog.jp ブログトップ

ゲストハウス散策

ゲストハウス散策_b0091575_21234915.jpg
東京メトロ千代田線の湯島駅、春日通りの天神下交差点からすぐ不忍池の西側に豪壮な洋館がある。
「旧岩崎邸」 年末年始(12月29日~1月3日)休館
台東区池之端1-3-5 03.3823.8033 09:00〜17:00開園 入園料400円
ゲストハウス散策_b0091575_22493618.jpg
旧町名下谷区茅町のこの敷地は、越後高田藩江戸屋敷から、元舞鶴藩知事.牧野弼成と変遷した後、旧三菱財閥の創始者岩崎弥太郎の長男で、3代目岩崎久弥が別邸としたものである。戦後、昭和22年に国有財産になり、最高裁判所司法研修所として利用されてきた。


「ニコライ堂」「鹿鳴館」なども手がけた英国人建築家、ジョサイア・コンドルの設計により明治29年に竣工。ジャコビアン様式を基調とした2階建・地下室付きの木造邸宅で、主に賓客を迎えるゲストハウスとして使用された。敷地入口から広い砂利道を歩いていくと目の前にシュロの木立のある前庭そして重厚な洋館が現れる。建物は全体ではイギリス・ルネッサンス式。正面(北面)や側面部分の装飾はジャコビアン様式。
ゲストハウス散策_b0091575_2124662.jpg
洋館に入ると、磨きこまれた木の床と高い天井のしんと静まりかえった空間に、100年前の風を感じる。柱や手すりには精緻な木彫り(ジャコビアン様式)が施され、ガラスやベランダのタイル、金唐革紙の壁紙と、いたるところに贅がつくされている。
ゲストハウス散策_b0091575_21243130.jpg



ゲストハウス散策_b0091575_21244818.jpg



主にパーテーなど、迎賓館として使われた洋館に寄り添うように、生活空間だった書院造りの和館がある。杉や檜の銘材が豪奢に使われ、日本画の板絵、壁絵や菱紋をあしらった巧緻な組子など華麗な洋館とは対照的な和館のしっとりし佇まいは、落ち着きを感じさせてくれる。
ゲストハウス散策_b0091575_21251119.jpg
廊下から眺める庭はまるで武家屋敷の庭園のようでR。


撞球室は洋館とともに1896(明治29)年に完成。日本には珍しいスイスの山小屋風の木造建築で、校倉造り風の壁、刻みの入った柱、軒を深く差し出した大屋根など、木造ゴシックの流れをくむ建物でR。
ゲストハウス散策_b0091575_21253379.jpg



by anton_ms | 2008-07-02 21:25 | 吟遊詩人の旅
line

あのとき掲げた僕らの旗だけが 今も揺れている時の風の中で(the flag)


by anton_ms
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31