銭湯を出たのが16:00。本日のツレとはその時点で連絡取れず・・・どーしよ。目的の店は16:00開店でR。席がなくなっちゃう。とはいえ、二人で行く約束してるし。考えること数秒、結局迷わず先に入店している我輩がいた。
「埼玉屋」 日曜、祝日休業
北区東十条2-5-12 03-3911-5843
[月~金] 16:00~22:00 [土] 16:00~20:00
JR東十条駅から東へ徒歩4分 保健所の斜め前
店に入るとコの字型のカウンター(18席)と左側にテーブル席(12席ぐらい)。16:15の入店時でテーブル席に8人、カウンターに10人の先客。我輩はカウンター席に無事座れたが、この後数分で一席を残し満席となる。噂通りの人気店のよーだ。
ここは店主の劇場型居酒屋でありまつ。我輩が風呂上がりのため珍しく生ビールと「レバ刺し」を注文すると、店主が「初めてだよね、注文する?まかせる?」と我輩が好きに注文するのを完全に拒絶する勢いで尋ねられたので思わず「おまかせで・・・」と言うと満足そうに頷きやがったのでR。関東一のやきとんの実力だって?よし、味わってやろうではないか!
先ず「ウチの野菜いる?」と尋ねられる。
[クレソンと大根のサラダ420円] のことなんだが、客はほぼ全員オーダーする。寿司屋のガリの如くこのサッパリとした野菜が口直しに丁度いい。ちなみにここは瓶でなくタンクから直接注ぐ生ホッピーを呑ませてくれる。カウンター脇には [ソフトゴードー20%] 焼酎が瓶ごと凍らせてあり、それをジョッキに入れて生ホッピーを注ぐわけだ。
店主の台詞で決まり文句のよーなのが「レア大丈夫?」「甘いだろ」「これベリーレア、比べてみて」。生で喰っても甘さがあるネタばかりなのだ。我輩が冷酒を呑み始めると「日本酒かあ、じゃこれ合わないな。こっち先に食べてみて」と完全にペースは店主のものでR。一見の店で全てを委ねる心地よさ。
さて具体的に紹介しよう。店内は基本的に撮影NGなので限りはあるが、先ずは「アブラ」、牛のロース(サーロイン)。
右側が軽く炙ったもので、左がさらに生に近いベリーレア。とろけまつ。初っ端からこんなもの喰わせて後が続くのか?ぐらいの美味でありまつ。
常識を覆す、「上シロ」。何なんだ、これは!?
普通シロというと噛み切れない歯ごたえを楽しむモノと思っていたが、この「上シロ」、フワフワでとろけるよーな驚愕の味。店主が我輩の表情をうかがってるのが分かったが、思わず「すげーな、これ!」と口に出してしまった。満足げに頷く店主、悔しい。
我輩の入店から遅れること45分。やっと本日のツレが到着した。事前に店主に席の確保を土下座する勢いで頼んでおいたので、テーブル席に移って宴の始まりでR。
我輩は既に食していた「レバ」。これも最強でR。軽く粗塩を振って炙っただけのベリーレア。画像が無いのが残念だが、先に食した「レバ刺し」も凄すぎる旨さであった。ツレが来た頃には「レバ刺し」既にオーダーストップの状態ですた。
先ほど我輩が日本酒を呑んでいた時に後回しにされたモノが遂に登場でつ。「チレ」は牛の脾臓で数も少ないために喰えたのはラッキー。
出されてすぐ喰おうとすると店主に手を掴まれる。「男の手は握りたくねーけどよお」と言いながらトッピングするのはニンニクのきいたエスカルゴバター。ワンパターンになるが、これも絶品なのだ。周りの客も目を閉じがちに味わっている。
「タン」と「ハツ」。ハツの方はベリーレアで登場した。
ここまでくるともう何がなんだか、とにかく [与えられる→黙って喰う→感激する] この動作が続くのだ。
「軍鶏喰うだろ?」と与えられたのがこれ。歯ごたえがある「軍鶏」にピリ辛のチリソースをトッピングする。これも旨めーな、まったく。
この他にも「葱間」「牛刺し」など驚きの連続でありますた。牛刺しの「脂」の甘さを酒で流し込む瞬間は至福でありまつ。
そうそう、途中からレモンハイに替えますた。他の客のオーダーが多かったので頼んだのだが、例のシャーベット状の焼酎に生のレモンを凄い量入れて出てくる。ジョッキの縁には粗塩、ソルティ・ドッグを思い出しちゃいまつな。
ここで呑むためにはいくつかの注意がある。
①四時入店が必須である
②委ねることが一番である
③他で呑んできてからの入店はNG
三千円位で至福の時間を得る為に努力しませう。
腹ごなし、酔い覚ましにツレの地元を少し案内してもらいますた。
十条散策→地蔵湯で入浴→埼玉屋 次回はそうする。