ヒョードル VS シュルト
真の世界最強決定へ、旧PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(31=ロシア)が、K−1GP3連覇中のセーム・シュルト(34=オランダ)と対戦する可能性が急浮上した。ヒョードルが所属する米国の新興総合格闘技団体「M−1グローバル」に近い関係者が26日に明かした。4月11日(日本時間12日)に米国で行われる旗揚げ興行に向け、水面下で交渉が進行中。実現すれば総合格闘技界世界一を決める世紀の大一番となる。
夢のカードが急浮上した。比類なき強さから「60億分の1の男」と呼ばれるヒョードルが、K−1最強戦士シュルトを迎え撃つというもの。「M−1グローバル」に近い関係者が、旗揚げ興行について「メーンの対戦相手にはシュルトの名前も挙がっている」と明かした。既に水面下で進行しているとみられる。
同関係者によると、「M−1−」側は既に手応えをつかんでいるという。ヒョードルとは昨年10月、2年6試合という内容で契約した。約2カ月後、K−1を主催するFEGが共催に入った「やれんのか! 大晦日! 2007」にヒョードルを参戦させ、崔洪万(韓国)との注目カードを実現させた。勝負はヒョードルの完勝(1回1分54秒、腕ひしぎ十字固め)で、大会の盛り上げに貢献。「M−1−」にとっては、K−1側にヒョードルを派遣し、「貸し」をつくった形だ。今回はその見返りに、シュルト参戦が容認されると見込んでいる。
当初、ヒョードルの相手にはK−1やUFCで活躍したペドロ・ヒーゾ(ブラジル)、PRIDEで藤田和之を破ったこともあるジェフ・モンソン(米国)らの名前が挙がっていた。しかし、同関係者は「いずれも旗揚げで世界最強とやるには名前不足」と話す。一方で「(総合格闘技は)なじむのに時間がかかる」と話していたシュルトが、今月12日にセルビア・ベオグラードで総合ルールの試合に参戦し、1回KO勝ちしている。「(総合ルールの試合を)年始に組んだのもヒョードル戦への伏線では」とする見方がある。
実現すれば真の「世界最強」を決定する大一番となる。大連立を掲げる総合格闘技界にとっては、またとないファン拡大のチャンスとなるかもしれない。
(デーブ・レイブル通信員)
まあ、シュルトはハリに半殺しにされた過去があるからなあ。組み合わせとしては面白いが、結局はテイクダウンを奪ったヒョードルがパウンド→逆十字という展開が見えてきまつな。2分、長引いても3分程度の決着になるだろうと思いまつ。