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週二回だけ逢いにいける

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上野公園に週のうち二日だけ公開される記念館がある。その公開日も午後の3時間のみとかなり限定された時間でR。外観だけはこのブログでも何度か登場している。今回は中に入っちゃう。
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「黒田記念館」 公開日 : 木曜日と土曜日のみ 夏期休館として 7月11日〜9月3日
台東区上野公園13-43 03.3823.2241 13:00〜16:00
JR上野駅(公園口)、鴬谷駅より徒歩10分 東京国立博物館や藝大の通り沿いにある

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記念館がある場所は、北隣りに国際子ども図書館、西に東京藝術大学、南に噴水広場と四季折々風景が変わり趣を感じることが出来る抜群のロケーションである。
黒田記念館沿革
日本近代洋画の父ともいわれる黒田清輝は、大正13(1924)年に没する際、遺産の一部を美術の奨励事業に役立てるよう遺言しました。これをうけて昭和3(1928)年に竣工したのが黒田記念館です。館内には、遺族の方々から寄贈された遺作を展示して画家を顕彰するために黒田記念室が設けられました。昭和5(1930)年には、同館に美術に関する学術的調査研究と研究資料の収集を目的として、現在の東京文化財研究所の前身である美術研究所が設置されました。この館で永らく業務をつづけてまいりましたが、平成12(2000)年、新庁舎が竣工し、現在では当研究所の業務は、この新しい施設でおこなわれています。そのため、同記念館を再利用することになり、昭和初期における美術館建築(岡田信一郎設計)として貴重なものであることから、創建当初の姿に復することとし、2階部分を中心とする改修の後、平成13(2001)年9月にリニューアルオープンいたしました。
改修にあたっては、同記念室にくわえてギャラリーを増床し、これまで以上に充実した内容で作品を鑑賞していただけるようになりました。なお、同記念室では、黒田清輝の油彩画126点、デッサン170点のほか写生帖、書簡などを所蔵しています。
平成19(2007)年4月1日から独立行政法人文化財研究所と独立行政法人国立博物館が統合し、新たに独立行政法人国立文化財機構が設置されました。これにともなう組織改編により、黒田記念館は東京国立博物館に移管されました。


(参考)抜粋したのはココ → 黒田記念館HP : 黒田記念室沿革

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黒田記念館の前に立ちゆったりした気分で眺める。古典的な左右対称のデザインで、正面中央部(玄関の上のとこ)に端正なイオニア式オーダー(柱式)を用い、安定感のある正統的な表現でまとめられている。イオニア式というのは柱頭に二つの渦巻きを組み合わせた装飾を持つのが特徴。外壁は茶褐色のスクラッチタイル。玄関には一対の壺が置かれておりまつ。
さて、いよいよ中に入りまつ。係の人に撮影の可否を尋ねたら「フラッシュNGだけ」といわれますた。
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他の旧邸宅と違って記念館なので展示室メインとなるが、内部も色々と見所はありまつ。事前の調査が足りなかったので、いい画像無し。次は内装もお見せする。キーワードは[ アールヌーヴォ風の優美な曲線 ]。
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ようやく現物にお逢いできますた。明治30(1897)年の第2回白馬会展に出品された《智・感・情》でありまつ。カンヴァス画とは別に天井からフィルムの垂れ幕状にこの作品が展示されておりまつ。

(参考)黒田清輝作品の光学的調査 ← クリック!
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《感》全図 : 透過近赤外線画像、反射近赤外線画像、カラー画像を比較して、全身のプロポーションには大きな違いはない。キャンバスに向かうときにはすでに、画家が完成図に近いイメージを持っていたことがわかる。カラー画像で鮮やかな金色が認められる右腰部分は、透過近赤外線画像でも反射近赤外線画像でも線の重なりが見え、当初の姿から変更が加えられたことがわかる。この作品は、1898年の白馬会に出品された後、1900年パリ万博に出品するに際して黒田自身によって加筆されたことが明らかになっている。
(上記 光学的調査のページより抜粋)
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「湖畔」(第2回白馬会展では《避暑》の題で出品)
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有名な作品を目の前にしまつと心が踊りまつな。黒田清輝の代表作でありまつ。上品な色香を漂わせた女性が、清涼な青い湖面を背景にたたずむ姿に暫し足を止めて見入ってしまいますた。【黒田夫人(妻)となる金田種子(当時23歳。のちに照子と改名)が避暑として箱根の芦ノ湖を訪れた際、照子をモデルに芦ノ湖の湿潤な情景を描いた作品】
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7月9日まで展示室に特集陳列されている「写された黒田清輝Ⅱ」の様子。
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今回 正直な話、黒田記念館を見ることを予定してなかったのでありまつ。常日頃、曜日の感覚がないので谷中に向う途中にたまたま閲覧出来る日だったってことなのでR。普通の美術館と比較すれば展示数も少ないので、次回は十分予習をして説明書なしに眺めてみたいものだ。重要文化財になっているため(建物保存のため)週2回のみの公開なので先の話になりそうだが。
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黒田記念館の向い側に廃駅がありまつ。高校時代に何度か利用した「旧博物館動物園駅」でつ。
博物館動物園駅は、昭和8年の上野公園(現・京成上野)~日暮里間開業と同時に設けられた駅。その後博物館動物園駅は、施設が老朽化したこと、上野駅からわずか900mしか離れていないこと、ホーム有効長が4両分しかないなどの理由から平成9年に営業休止になった。その後しばらくはそのまま放置されていたが、平成16年4月1日をもって正式に廃止となった。外観を改めて眺めてみると「国会議事堂かっ!」と思わずツッコミたくなるようなデザインが本格的でR。利用されていなくても上野公園の一角には不可欠なシンボルのひとつでありまつな。


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by anton_ms | 2009-06-20 22:39 | 吟遊詩人の旅
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あのとき掲げた僕らの旗だけが 今も揺れている時の風の中で(the flag)


by anton_ms
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