オレンジ通りを入って新仲見世、舟和の角を六区の方に曲がると靴屋の二階にその店がある。アンジェラスやローヤルのように堂々とした老舗ではない。無論、地元では存在が当たり前の超有名な店であろうが我輩は初の訪問。このカツサンドがどーしても喰いたかったからなのでありまつ。
狭い階段を上がっていく。一歩店に入ると常連客の視線をプチ浴びる。ホント昔ながらの喫茶店だな。学生の頃、よく彼女と喫茶店に行ったものである。そしてその片隅でボブ・ディランを聴いていたのを思い出す。あの時の歌は聴こえないし、人の姿も変わった・・・時は流れたということか。
さて、当初の目的通り
「カツサンド950円」とアイスコーヒーを注文する。ちと高いかなと思いながらも初志貫徹のオーダーでR。時間がかかる。オーダーを受けてから肉を準備、衣を丁寧につけてカラッと揚げるからだそうだ。10分ちょっと待っただろうか、スポーツ新聞を眺めるふりをしてカウンターの様子を伺っていたのだが皿をトレイに乗せている。おっ、いよいよ。
さあ、これだ。文句あるか!といったモノでありますた。このルックス通りの味でありまつ。手をベトベトニして思い切り喰らいつくのでありまつ。とんでもなく旨いぞ、常連だけに食わせておくのは勿体無い。
「銀座ブラジル 浅草支店」 水曜日定休
台東区浅草1-28-2 2F 03.3841.1473 9:30~18:00